椎間板ヘルニアとは
「ビリリッ!!!!」と突然襲い掛かってくるお尻から太股にかけての痺れ。 これが典型的な椎間板ヘルニアの症状です。その痺れの原因は「神経根への圧迫」。 腰骨のクッション材であるはずの「椎間板」という組織がその負荷に耐えることができずに破裂、 その中身が飛び出してしまい、背中に走る神経に触れてしまっているのです。
椎間板ヘルニアの痛みはこの「神経痛」が原因です。この神経圧迫,接触を治さないと 常に「ビリビリ」が続いてしまう事になります。
背中には24対の椎骨がある
そもそも、背骨には24対にもなる「椎骨」という小さな骨が数珠繋ぎになって存在します。ダルマ倒しのような 状態です。でも、「椎骨」と「椎骨」がそのままくっついていたらどうなるでしょうか。
我々人間は動くたびに 骨がこすれ、それこそ激痛に襲われる毎日です。ですが、我々はそうではありません。それは何故か。 その秘密が「椎間板」というクッション材の存在です。
椎間板がクッション材に
椎間板はお饅頭のような形をしており、それこそ「皮」と「アンコ」から成り立っています。皮にあたる部分が 「繊維輪軟骨」と呼ばれる組織で、「アンコ」にあたるものが「髄核」と呼ばれるブヨブヨとしたものです。
椎間板とはこのブヨブヨした「髄核」を「繊維輪軟骨」が包み込むようにして成立しています。 この椎間板が「椎骨」と「椎骨」の間に挟まっており、背骨にかかる負荷から「椎骨」はおろか体全体を 守っているのです。
椎間板ヘルニアとは
では、椎間板ヘルニアとは一体何なのか。それは「椎間板」が「ヘルニア」の状態になってしまったということ。 「ヘルニア」とは「本来あるべき場所から飛び出している状態」を指す言葉です。つまり、噛み砕いていうと、 「椎間板が本来あるべき場所から飛び出してしまっている状態」を椎間板ヘルニアと言うのです。
具体的に言えば、腰に掛かる負担についに椎間板が耐えかねてしまい、「髄核」が「繊維輪軟骨」を飛び出してしまった状態。 それこそが「椎間板ヘルニア」の正体なのです。
椎間板ヘルニアになったら
椎間板ヘルニアになったらとにかく「痺れ」が厄介です。ですが、痺れは自宅でどうこうできる 問題ではありません。椎間板ヘルニアの場合には必ず筋肉の炎症,いわゆる ぎっくり腰も併発していますから、まずは絶対安静で筋肉の炎症を抑える事に集中しましょう。 ある程度筋肉の炎症が治まり、身体が動くようになってきてから治療院の方へ来てください。 辛い状態で体を無理に動かすと逆効果になり、悪戯に体を痛めつける形になってしまうだけです。
絶対にしてはいけないこと
これだけ、インターネットが発達した時代です。椎間板ヘルニアに関する情報も沢山手に入るかと 思います。ただし!!!「自力で治そう」とだけは絶対に考えないように。椎間板ヘルニアは ただの腰の捻挫とは訳が違います。必ず専門家の診断を受けてるようにしてください。それが結局 一番の近道に間違いありません。